DEEPER into Atomic #1
1. Nf3 f6 2. Nc3 Nh6のサイドライン実戦例とポイント
2000+のレート帯では2...Nh6に対する白の応手はほとんど3.g4になります。5...f5までは1本道と考えていいでしょう。
https://lichess.org/study/COYByLOu/TB0B1v2A#10
6. Nh4が多く指されていて強いラインですが、ここで相手は6.exf5としてきました。実戦例が少ないラインで暗記が切れてしまいました。f8のBが残っているとキャスリングができないのと、fファイルから白が攻めてきたときに先手を取られることがあるため、6...Bb4として逃がしました。これには白KがKd2などで逃げようとしたときにBxc3#といつでもできるようにする狙いもあります。ここで相手は7.Ng5と飛び込んできました。h4-Nxh7でRPアップにするラインを見せた明快な一手です。
https://lichess.org/study/COYByLOu/TB0B1v2A#13
ここで7...Nxg4とした直接的な応手が敗着となってしまいました。8.Nxh7はQh4で黒勝ちになりますので、7....d5としてスペースを取る手が良かったようです。SF11+HCEは8. h4 e5 9. Nxh7 exd4+のラインを推奨していますが、黒がRPダウン&キングサイドのP数で負けているので、評価値以上に勝ちへの希望が見えにくい局面になります。
データベースでは8...Nf5 9.Nf7 O-Oとするラインで黒の勝率が高くなっています。黒がfファイルからカウンターを仕掛けやすいポジションになっていることで、白がミスしやすくなっていることが影響しているのでしょう。 非常にタクティカルなポジションになっているため、黒に十分な勝機があります。
6.exf5にはBb4-d5-Nf5とするのがいいかもしれません。
今回は以上です。